こんにちは。「私」こと,えがきやLLCのCEOです。
合同会社設立までの経緯を記事に書いているのですが,長くなる一方でいつ投稿できるやら。
とりあえず,会社設立を考えている方への便利なサービスとグッズの紹介です。
会社設立後は税や社会保険に関する申請がたくさん発生しますが,最近はe-Tax, eLTAX e-Gov などの電子申請の基盤が揃ってきています。使いやすいかどうかは議論がありますが,登庁せずに申請が24時間いつでもできるのは楽ですね。
法人設立ワンストップサービス(デジタル庁)
私は今回,合同会社の設立後のいろいろな申請を「法人設立ワンストップサービス」というデジタル庁のサイトから行いました。これは従来であれば,法務局,税務署,地方公共団体,年金事務所などに別々に提出していた各種申請を1つのポータルサイトから集中して送信するサービスです。それぞれの役所に提出する書類の内容は,書式を除きほとんど同じような内容であるため,入力を一度まとめて行い,そこから各役所用の申請書類を作成することで同じ内容を二回入力することを省くというものです。
また,質問リストに回答すると,どの役所のどの書類を提出する必要があるかを判断してくれます。
ここで一つ大事なことがあります。
新しい法人が設立されたとき,健保,厚生年金を新規適用を年金事務所へ申請する「健康保険・厚生年金保険 新規適用届」は,このサービスがサポートしていますが,新しい法人の各社員の「健康保険・厚生年金保険 被保険者資格取得届」はサポートされていません。このため,「新規適用届」は「資格取得届」が別に送られるまで処理を止められてしまうため,いつまでたっても「処理中」のステータスのままでした。これは年金事務所へ問い合わせて教えてもらったもので,このままだと処理が進まなかったのかもしれません。
また,扶養家族がいる場合,年金事務所へ「健康保険 被扶養者(異動届)」を合わせて提出する必要がありますが,これもこのサービスの対象外です。扶養家族がいる方は,別途,この「被扶養者(異動届)」を提出する必要があります。
私の「資格取得届」と家族の「被扶養者(異動届)」を郵送したところ,1週間ほどで「新規適用届」のステータスが完了となりました。
(以上,2021年11月時点の情報です)
余談ですが,本年2月から法務局への法人登記申請もできるようになっているため,在宅で会社設立というのが可能になっているようですね。
マイナンバーカードが必要
さて,この法人設立ワンストップサービスをPCから利用するためには,マイナンバーカードの取得とカード読み取りができるカードリーダが必要となります。カードリーダを持っていない場合でも,マイナンバー読み取り対応のスマホを持っていれば,スマホにマイナンバーアプリをインストールすることでPCの認証をスマホを使って行うことができます。PC画面にQRコードが表示されるので,それをスマホのマイナンバーAPのQRコード読み取り機能で読み取ります。するとアプリのマイナンバーカードの読み取りを行う画面に変わります。スマホでマイナンバーカードの読み取りが成功しスマホ画面をタップすると,PC側のページも認証され処理を進めることができます。
なマイナンバー取得時に,利用者証明用電子証明書の4桁の暗証番号と署名用電子証明書の6桁以上の暗証コードを登録していると思いますが,サービス利用時は,この両方の暗証番号が必要です。
法人設立ワンストップサービスを使うための準備:
- マイナンバーカード
- マイナンバーカード 暗証番号(4桁)
- マイナンバーカード 電子署名暗証番号(6桁以上)
- マイナンバーカードが読み取れるICカードリーダ またはマイナンバーカードが読み取れるスマホ
- スマホをつかう場合は,スマホにマイナポータルAPをインストール
このサービスから申請した内容が受理され処理が終わると,申請状況詳細というページの当該の項目が「終了」というステータスになりますが,送信した書類内容に不備があったり,添付ファイルが適正なフォーマットでない場合,送信後に「要再申請」というステータスになります。つまり不受理なのでやり直しが必要なわけです。
私の場合,行政書士さんに作っていただいた証明書付定款PDFファイルのファイル名に仕様外の文字が使われていたことが原因(←推測)で盛大に「要再申請」を喰らいました。なぜか e-Tax を使っている税務署はOKで,eLTAXを使う他の役所はだめだったようです。各役所のシステムごとに扱える文字仕様が異なるためでしょう。エラーメッセージがあるものの,どのファイルのどこに原因があるかはよく分からないため試行錯誤が必要でした。その都度,マイナンバーカードをスマホに切り替えて読み取らせるのは,かなり苦痛でした。とはいえ,各役所へ出向いて手続きをするよりははるかに楽なのですから,文句は言えません。
やはりカードリーダが欲しい
前置きが長くなりましたが,このサービスを使うにあたり,スマホにマイナンバーAPをインストールしてマイナンバーカードの読み取りを行いましたが,頻繁にスマホのアプリを立ち上げてマイナンバーカードを読み込ませてという作業を繰り返すのがかなり苦痛であったことと,eTaxやeLTAX,加えてgBizIDを使った各種行政への申請を在宅できるように,各種のICカードに対応したPC用のICカードリーダを購入することにしました。
うちのPCはMacなので,カードリーダもMac対応である必要があります。
Mac対応のICカードリーダで,できれば国内のメーカーのものをと思い I-O Data USB-NFC3 というカードリーダを購入しました(ただし,製品は Made in China です)。開封してUSB-Aポートに差し込み,I-O DataのHPからサポートソフトというものをダウンロードしてインストールし,再起動すると使えるようになります。
うちのMacは Intel Mac(2018) で,OSはBig Sur (11.6) ですが特に問題なくマイナンバーカードが読み取れています。
[2022.07.07 追記] OS をMonterey (12.3.1) にバージョンアップしましたが,正常に動作しております。
えがきやLLC
CEO
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