こんにちは。えがきや代表です。
横浜の関内吉田町にある「熊本料理 うまかつ」さんへ行ってきました。
本格的な熊本料理を横浜で食べられるということで楽しみにしておりましたが,結果は大満足でした。
新鮮な馬肉の刺身や熊本料理に加え,たくさんの種類が常時用意されている球磨焼酎を身近な横浜で味わうことができる優良なお店です。
熊本馬料理 うまかつ
神奈川県横浜市中区吉田町5-4
045-315-3854
ホームページ: http://umakatsu.jp/
関内吉田町は,野毛都橋から伊勢佐木町の方へ向かう途中にある町で,横浜では有名な鳥肉卸店「梅や」があるのも吉田町です。この界隈は古い建物が多く残っており,特徴のある飲食店やバーが集まっているエリアでもあります。夜は特にディープな感じです。
以下,2023年3月25日に同店を伺った際の様子をご紹介します。
きれいで清潔な店内に入ると,テーブル席,カウンター席とがあります。2名で予約しておいたところ,テーブル席に通されました。
熊本というと球磨焼酎が有名です。こちらの店は,数多くの焼酎を取りそろえており選ぶのが難しいくらいです。一杯目は「古蔵」をロックでお願いしてスタートです。
まずはお通し。野菜の焚き物です。真ん中に艶やかに光るキノコはアワビ茸,その下の揚げ物がしんじょうです。写真だと小さく見えますが,どれもしっかりした大きさがあり食べ応えがあります。出汁のお味がしっかりしみて,甘すぎず,塩味もちょうどよい具合です。野菜そのものの味もいいですね。
初めて訪れたということで,お店の方にお薦めを伺いました。最初は,「馬刺しの盛り合わせ」が良いとのこと。「特選馬刺しの盛り合わせ」をお願いしました。
見事な霜降りや真っ白で新鮮なたてがみ(こうね)も盛られてやってまいりました。
この日は2名で行っており,皿には2名分のおろし生姜とおろしニンニクを分けて盛り付けてあります。
また,馬刺しには塩と熊本の甘い醤油が添えられます。脂が醤油をはじくため,たてがみには塩を付けて食べるのがお薦めだそうです。醤油皿はおろし生姜用,おろしニンニク用とに分けて差してあります。味が混ざらないようにです。こうした細かな配慮がとても嬉しいですね。
4種の馬刺しは,それぞれの味わいが深くとても美味しいものでした。とくに「霜降り」のとろけるような感覚と塩を付けた「たてがみ」の甘くさっぱりした脂身の味は絶品です。
熊本料理ということで「一文字のぐるぐる」を注文しました。「ひともじのぐるぐる」と読みますが,「いちもんじ」と読み間違えなかったことからお店の方に「熊本の方ですか?」と聞かれてしまいました。一文字(わけぎ)の白い根をさっとゆで,その周りを青い葉で巻いたものです。これを甘めの辛子酢味噌でいただきます。一文字のうま味とさっぱりした辛子酢味噌の味わいで口がいっぱいになった後を焼酎でリセットします。球磨焼酎との相性は,さすがに最高ですね。
もう一つ熊本の名物といえば辛子蓮根です。当然,注文いたしました。揚げたての美味しいやつが運ばれてきます。
この辛子蓮根,ちゃんとツンと辛い。当たり前だと思われるかもしれませんが,土産物の辛子蓮根って辛みが抑えられていたり,不自然に甘すぎたりして,九州で以前に食べた味とは違うことが多いのです。でも,こちらの辛子蓮根はツンとしっかり辛みがあり,味付けも辛子に合わせたほどよい甘みになっています。揚げたてなので,香りと辛みがなおさら引き立ち,早い話が「美味しい!」なのです。地元でこんな美味しい辛子蓮根を食べられるとは。もっと早く訪れるべきでした。美味しい辛子蓮根は,最高に焼酎に合います。温かいうちに瞬殺です。お酒が進みます。
ところで,こちらのお店は球磨焼酎の「呑んで応援」をやっています。球磨焼酎を一杯飲むと熊本の自然災害で被災した焼酎関連業者へ100円が寄付されるそうです。応援の目安として球磨焼酎を一杯飲むごとに「くまモンのブロック」が1つ,テーブルに置かれていきます。そういうことならば,喜んで協力します。
焼酎の肴として,「あみ漬」をお願いしました。塩漬けしたアミが大根おろしの上にのせられてきます。塩味の強さが大根おろしの汁気に和らげられ,その後味を焼酎で流します。お酒が止まりません。
この後,こちらの名物である鳥唐揚げを頼みました。
最初はそのまま一口。続いて,出汁酢をかけて味変していただきました。年齢のせいか揚げ物がきつく感じるこの頃ですが,出汁酢がうまく調整してくれます。
この後,焼き豚足も頼んだのですが酔って写真を撮るのを忘れました。豚足は手づかみでいただくので,新しいおしぼりが用意されていました。こういう処に細かな心遣いが行き届いています。
その日の「呑んで応援」の結果。二人で8杯でした。かなり速いペースで呑んだので,この日はここまでです。
壁には昨年の募金額の結果が掲げられていました。ご常連さんの応援の力ですね。
お通し,馬刺し,辛子蓮根,一文字のぐるぐる,鳥唐揚げ,焼き豚足と球磨焼酎との組み合わせは最高でした。この日,注文した焼酎は,古蔵,最古蔵,茅葺,カルダモン Take7の4杯でした。特にカルダモン Take7 は,その名の通りカルダモンの香りがすさまじく,ジンのボタニカルのようなニュアンスです。かなり香りが強いので組み合わせる料理は難しいかもしれませんが,同店の鳥唐揚げの油とは相性良かったように思います。
こちらのお店には近くに姉妹店「元祖熊本式からあげ うまかつ堂」があります。うまかつ堂さんは,出汁酢で食べる唐揚げを中心とした定食が売りですが,お酒も飲めます。横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅の地下街マリナードの中にあります。こちらは,また別の機会にご紹介します。
[2024.1.25 加筆]
横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅地下街マリナード内の「元祖熊本式からあげ うまかつ堂」さんは,2024年1月31日をもって閉店することになったそうです。
なお,この記事で紹介した吉田町の「うまかつ」は引き続き営業されるそうです。
えがきやLLC CEO
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